島崎さんは、1997年の5月、60歳の時に脳梗塞で倒れ、そこには人生の転機がありました。 はじめて自費出版された『あした転機になあれ』2002年発行は、島崎さんが病気と介護を通して体験された「転機」を、絵手紙に表現され発表しました。 絵手紙は「自分のありのまま、難しく考えなくて済むから…」と話す島崎さん。 その後も多くの絵手紙がここから生まれ、心に響く絵手紙は、『てあて』との縁も繋がりました。 アトリエの机の片隅には、芽吹いたジャガイモがいくつも並んでいます。 「ジャガイモの芽が出てしまったら普通、捨てられてしまうけど、こうして並べて眺めては幾度も描いてしまう」と、島崎さん。 庭の花や野菜・果物、日常の目に留るものすべてがモチーフです。命あることへの感謝、天地の恵みへの感謝、人と人が繋がる縁への感謝、言葉の原点が日常生活の中から作品に見え隠れしていました。
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