2013年10月 50号「おはよう」から始まる1日を大事に精一杯■担当マッサージ師/中央在宅マッサージ 座間院 畑井 祐子 |
▲『おはよう』から始まる1日を大事に過ごしていくことが目標です」とお母さま。 Kさんもそれに応えるように、今日もマッサージをがんばりました。 |
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▲左は本日の担当マッサージ師・畑井祐子。 |
病気とともに「「生まれてすぐは、元気だったんです」。40年前を振り返ってお母さまのHさんは語ります。産院から退院して3日目ぐらいから高熱が続き、精密検査を受けたところ髄膜炎と診断。後遺症で水頭症になり、生後3カ月から頭に管を入れる手術を何回もくり返しました。 「成長する過程で、脳にたくさんの刺激を与えることが大事と先生に言われ、真冬に温かくして散歩に行ったり、子どもがいっばいいる公園で遊ばせたりしました」。 良いお医者さまと出会えたこと、お母さまの必死の育児と、それに応えるように、笑顔でがんばってきたご本人の努力が良い方向にいき、Kさんは、日常生活のことは、一人で何でもできる元気な青年になっていったのです。 |
▲(右上写真)お母さまの手作りおはぎは絶品。愛情がたっぷり入っています。▲左は、デイケアで主催されたオセロ大会に準優勝したときの賞状。右は盆踊りに参加したときのスナップ。お母さまと一緒に楽しい時間を過ごしました。 |
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ゼロからの再出発 |
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27歳までは自転車に乗って出かけたり、ボーリングをすることもできたというKさんですが、その後、体に異変があり、再び管を入れ替える手術をすることに。 「つらかったのは本人です。泣いていました。突然、歩くことも話しをすることもできなくなって、振り出しに戻ってしまったのですから……」 Kさんは、物心ついたときから、自らの運命と闘い、今も必死に闘い続けているのです。しかし、マッサージの後は、必ず「ありがとうございました!」という笑顔の一言で、私たちが逆に癒されます。 お母さまは言います。 「いつも心の中で唱えるんです。急いではいけない、でも、あきらめてはいけないって」。 Kさんの中にも、お母さまから受け継いだ、強さと優しさが宿っています。 |
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いつも心の中で唱えるんです。 |
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▲一時は電柱のように体がコチコチだったという計介さんですが、少しずつ体が動くようになってきています | ▲タオルを2枚つなげたマッサージ専用タオルもお母さまの 手作りです。「大きいほうが先生が扱いやすそうだったので」。 | |||